ローヤルゼリーは40種類以上の豊富な栄養素から美容にもいいとされ、食品のみならず化粧品にも使用されるほど、その効果が注目されています。
含まれる成分の働きや、実験によってその効き目が確かなものであることも実証済み。記事を通してローヤルゼリーの美肌効果への理解を深めていきましょう。
実験によって明らかなローヤルゼリーの美肌効果
2012年5月に、みつばち健康科学研究所の実験によってローヤルゼリーの美肌効果は実証されています。
この実験は健康な60名の女性を3グループに分け、12週間に渡ってそれぞれ違った量のローヤルゼリーを摂取してもらうというもの。
グループはそれぞれ
- ローヤルゼリーといわれながら偽物(プラセボ)を摂取したグループ
- 毎日3600mgのローヤルゼリーを摂取したグループ
- 毎日7200mgのローヤルゼリーを摂取したグループ
に分けて実験が行われました。
この結果、ローヤルゼリーの摂取量が多いグループほど、肌の角層水分量が明らかに増えたのです。
ローヤルゼリーによる角層水分量の増加
一番摂取量の多い、毎日7200mgの摂取を行ったグループは、実験開始から8週間が経ったころには、偽物を摂取したグループに比べて37%も角層水分量が増えていました。
さらに12週間の実験を終えた後のアンケートでは、摂取量の多いグループは肌のたるみやシミ、そばかすなどが減少したという声も多かったのです。
表皮の一番外側にある角質層は、肌を外気の乾燥から守るバリアの役割を果たしていますが、角層水分量が足りなくなるとその役割を上手く果たせなくなります。ローヤルゼリーには、その角層水分量を補う効果があるのです。
ちなみにこれは飲用するものに限らず、外側から塗布した場合でも効果があることが実験によって実証されています。ローヤルゼリーを使った化粧品にも同様の効果が期待できるということです。
ローヤルゼリーに含まれる美肌を促す成分
ローヤルゼリーに含まれるもので、美肌に関係があるのは一つの物質ではなくて、様々な物質の働きが組み合わさることによって効果が発揮されています。
新陳代謝を高めてくれる類パロチン
女性ホルモンの一種として体内で生成されるパロチンは、新陳代謝を高め、肌が新しく生まれ変わる環境を整える役割を果たしています。
ローヤルゼリーには、このパロチンに似た働きをする「類パロチン」という物質が含まれているのです。
パロチンは20代半ばを境に減少していく傾向があり、これが年齢による肌の劣化にも繋がっています。ローヤルゼリーに含まれる類パロチンがパロチンの代わりを果たしてくれることで、減少していくパロチンを補うことができるのです。
細胞の増殖を活性化させるアピシン
ローヤルゼリーのたんぱく質には、アピシンという物質が大量に含まれています。アピシンは細胞の増殖を活性化する働きを持っています。つまりパロチンと同じように、肌の生まれ変わりを促す効果があるのです。
またアピシンには抗酸化作用もあります。細胞の劣化というのは、酸化によって起こるもの。この酸化を抑えてくれるということは、結果として老化の防止にも一役買っているということです。
天然保湿因子の主成分アミノ酸
ローヤルゼリーには24種類ものアミノ酸が含まれています。アミノ酸は天然保湿因子の主要成分。つまり角質層の水分を保つ役割を担っている物質なのです。
またローヤルゼリーにはビタミンB群も豊富に含まれており、このビタミンB群がアミノ酸の吸収をサポートする役目を果たします。
このように肌の細胞の生まれ変わりや、角質層の保湿など、それぞれに効果のある物質がまんべんなく含まれていることから、ローヤルゼリーの美肌効果は発揮されるのです。