ローヤルゼリーの産地~日本、世界に広がる産地~

ローヤルゼリーの産地

日本では、健康増進と美容効果をもたらすローヤルゼリーへの認知度が高く、世界でも有数のローヤルゼリー消費国です。もともと養蜂が盛んに行われていたこともあり、かつては国産のローヤルゼリーが生産され、多くの人に愛されてきました。

しかし、高度成長とともにミツバチが住みやすい環境が減ってきたことをうけ、現在では外国産のローヤルゼリーが増加しています。ここでは、そんなローヤルゼリーの産地をご紹介していきます。

希少となってきた日本のローヤルゼリー

ミツバチは、育っていく環境から大きな影響を受けます。付近に農薬を多量に使用する農地があれば、丈夫に生育することなく死んでしまうのです。工業化が進んだことも、日本でのローヤルゼリー生産が減少してきた一因です。

現在日本で生産されるローヤルゼリーは、国内で消費される量の1%程度になってしまいました。生産量が少ないためにどうしても値段が高いのが現状です。

しかし、安全性の面では信頼度が高く、厳しい品質管理が行われています。ですので、鮮度が求められる生ローヤルゼリーを購入するなら、日本産をおすすめします。

ローヤルゼリー生産の中心となっている中国

ハチミツの生産量が世界第一位である中国は、ローヤルゼリーの一大産地でもあり、日本で消費される約90%が中国で生産されているものです。チベット高原を中心に、中国には養蜂に適した広大な土地と環境があることがその要因となっています。

中国からの輸入と聞いて心配になるのが品質ですが、日本に輸入されるローヤルゼリーは、㈳全国ローヤルゼリー公正取引協議会によって厳しい検査を受けています。抗生物質の残留量をチェックする残留抗生物質検査をはじめとして、安全性の基準は高く設定されています。

また国内の主要メーカーでは、環境を厳選し設備投資をして、ローヤルゼリーを現地生産している場合もあります。

裾野が広がるローヤルゼリーの産地

現在では、中国にとどまらず多くの国のローヤルゼリーが輸入されています。

マヌカハニーで有名なニュージーランドでは、国が主導してミツバチへの抗生物質使用禁止を決めるなど高い安全性が特色です。

隣国のオーストラリアも、成分表示や生産過程に厳しい基準があり、安心して食用することができます。

また、国のほとんどが熱帯~亜熱帯気候という養蜂に適した環境にある台湾からの輸入も増えてきています。

暖かい気候のために一年中ローヤルゼリーを生産できるので、比較的安価でローヤルゼリーが採れる産地です。一方で、工場設備や衛生管理も行き届いていて安全性も高いのも特長です。

上記の国々の他にも、タイやベトナムといった東南アジア圏、亜熱帯気候の広がるブラジルなど量はまだわずかながら多くの国々からローヤルゼリーが輸入されています。

ローヤルゼリーの産地が私たちにもたらすもの

育てられる環境や、採取する花の違いによって、ローヤルゼリーの成分にも違いが生じてきます。

現在は中国が主流ですが、ローヤルゼリーの効能が広く知られてきたことにより、日本でもローヤルゼリーの生産が見直されて、より品質の高いローヤルゼリーが生産され始めています。

また、多くの国で多様なローヤルゼリーが生産されることは、消費者である私たちの選択肢の幅も広がります。これからも多くの国でローヤルゼリーが生産されていってほしいものです。